土浦市・築24年の和風住宅、赤外線サーモグラフィーを使い現場調査をおこないました
現場調査を開始します

土浦市の築24年のお住まいです。モルタルの下地にリシン吹付けをした外壁、瓦屋根の和風住宅です。
前回の塗装から10年以上経過し、外壁のひび割れや丸柱の色あせが目立ってきたという事で、お問い合わせをいただきました。
屋根のようすを見てみましょう
土浦市築24年の家の屋根の様子です。


土浦市築24年の家の屋根は先程紹介した通り瓦です。
瓦は塗装の必要はありません。
ですが、よく見ると、苔で緑色に変色している部分があります。
苔は高圧洗浄で落とす事ができます。

詳しく瓦のようすを確認してみると割れた瓦がありました。瓦の割れはそのままにしておくわけにはいきません。雨漏りの原因になるので、補修や交換が必要です。

こちらは黒く見えている部分がサッシの下枠です。下枠から細いひび割れ(ヘアクラック)があります。
この部分に雨水が染み込んでいないか、赤外線サーモグラフィーで確認してみましょう。
サーモグラフィー調査

赤外線サーモグラフィーは、温度が高い部分は赤く、反対に温度が低いところは青く表示されます。
土浦市のモルタルの外壁はひび割れが起きている部分だけ温度が低いですね。
下の部分が濃い青で表示されていますが、これは素材の違いです。素材が異なると温度と温度が変わることが分かりますね。
外壁に細かいひび割れが起きています。日光があまり当たらない場所なので、苔によって緑色に変色してしまいました。

先程の外壁よりも温度が低いですね。壁全体が、黄緑色に青が混じっています。


これはモルタルで吹付がされているリシンと呼ばれる外壁です。吹付ているものが剥がれてしまっています。
こちらは、隙間ができてしまっています。このまま放置してしまうと、雨漏りに繋がってしまうので、補修が必要な部分です。

リシン吹付とは?
リシン吹き付けとは、モルタル外壁の仕上げ加工の1つです。
外壁を触ってザラっとした手触りだったらリシン吹付の外壁です。
和風住宅などの落ち着いた雰囲気との相性がいい外壁です。
リシンとは、細かく砕いた石や砂に樹脂やセメント、着色材などを混ぜ合わせ、リシンガンと呼ばれる器具で、モルタルに直接吹付た外壁をいいます。
リシンと検索すると猛毒の植物が出てきます。
猛毒の材料を使用しているの?と不安になるかと思いますが、大丈夫です。
この猛毒の植物とは全く関係がありません!

土浦市築24年の現地調査。
こちらのサッシからは汚れが流れているように見えますね。この汚れは、サッシに付着した埃や汚れが雨と一緒に伝い、外壁に付着しシミとなったものです。


付帯部の状態を見てみましょう。軒天は木製です。また換気口がついているので、塗装の際は外す必要があります。破風板には隙間が出来てしまっているので、補修をおこなう必要があります。

丸柱です。こちらも色が褪せてきてしまいました。塗装が必要ですね。
クリアの塗料を使用すると木の風合いを生かしつつ、ツヤを出すことができます。


土浦市築24年の現地、犬走りと駐車スペースです。
長年、風雨にさらされているので、高圧洗浄でスッキリと汚れを落としたいですね。