土浦市で瓦屋根の雨漏り修理。散水調査で原因確認・谷板金交換と瓦葺き直し
施工事例情報
- 工事のきっかけ
土浦市にお住まいのお客様より、「昨日の雨で2階渡り廊下の天井材が剥がれ落ちたので、早めに見てほしい」とご相談をいただきました。
天井材が剥がれるほど雨水が入っている場合、室内側の復旧だけでは再発を防げません。まずは屋根や外壁、サッシまわりなど、どこから雨水が入ったのかを確認する必要があります。今回の現場では、瓦の収まりが悪い箇所や雨押さえ部分からの漏水、谷まわりの不具合が疑われたため、散水調査を実施しました。原因を確認したうえで、足場設置、板金補修、収まりの悪い瓦の葺き直しを行いました。
なお、雨漏りで傷んだ室内天井の張替えについては、別の施工事例として分けてご紹介します。- 工事費用
- 160万(防水シート敷設、瓦葺き直し、谷板金交換補修、鳥の巣撤去含む)
- 施工期間
- 屋根・外装工事全体で約4週間
- 保証年数
- 外壁10年・鉄部2年


ご相談いただいたきっかけ
お問い合わせのきっかけは、雨の翌日に2階渡り廊下の天井材が剥がれ落ちたことでした。
母屋と車庫をつなぐ渡り廊下部分で雨漏りが起きており、お客様も「どこから水が入ったのか」「天井だけ直せばよいのか」「屋根全体を直さないといけないのか」と不安を感じていらっしゃいました。

現地調査で確認した症状

渡り廊下や増築部分、建物同士をつなぐ部分は、屋根と外壁の取り合いが複雑になりやすい場所です。
屋根の谷、雨押さえ、瓦の収まり、外壁の止まり、サッシまわりなど、雨水の通り道が複数重なりやすいため、原因を一つに決めつけずに確認する必要があります。
今回も、室内で天井材が剥がれているという症状だけを見て判断するのではなく、屋根側からどこを通って水が入ったのかを確認することから始めました。
外部では、屋根まわり、雨押さえ、谷部分、サッシまわり、外壁の止まり部分を確認しました。
その中で、瓦の収まりが良くない箇所があり、本来流れるべき方向へ雨水が逃げにくい状態が見られました。


雨押さえ部分にも漏水が疑われる箇所がありました。雨押さえとは、屋根と外壁が接する部分などに取り付けられる板金部材です。ここに隙間や納まり不良があると、風を伴う雨のときに雨水が入り込みやすくなります。

また、谷板金にも劣化が見られました。谷部分は、屋根面を流れてきた雨水が集まる場所です。雨水の量が多くなるため、板金の劣化や納まりの不具合があると、雨漏りにつながりやすい箇所です。

さらに、漆喰も痩せてスカスカになっている状態でした。漆喰は瓦屋根の棟まわりなどを守る大切な部分です。劣化して隙間ができると、雨水の回り込みや瓦のズレにつながることがあります。
散水調査で雨水の浸入口を確認しました
今回の現場では、瓦の収まり、雨押さえ、谷板金、サッシまわり、外壁の止まり部分など、雨漏りに関係しそうな箇所が複数ありました。
このような場合、室内の雨染みだけを見て原因を決めつけると、必要な補修箇所を見落としてしまうことがあります。
そこで、疑わしい箇所に順番に水をかける散水調査を行いました。散水調査は、実際の雨に近い状況を再現しながら、雨水がどこから入り込んでいるのかを確認する調査です。
調査の結果、瓦の収まりが悪く雨水がスムーズに流れにくい状態だったこと、さらに雨押さえまわりからの漏水が確認されました。
原因を確認できたため、表面をシーリングでふさぐだけの応急処置ではなく、防水シートの敷設、瓦の葺き直し、谷板金交換補修、漆喰補修を行う方針としました。

散水調査で、瓦の収まり不良と雨押さえまわりの漏水を確認しました
今回の散水調査では、瓦の収まりが悪く雨水の流れがスムーズではなかったこと、さらに雨押さえから漏水していたことが雨漏りの原因として確認されました。
原因を確認できたことで、ただ表面をシーリングでふさぐのではなく、防水シートを新しくし、瓦を葺き直し、漆喰の詰め直しに加え、谷板金も交換補修する方針になりました。
足場設置と作業前確認

まず、安全に屋根工事を行うために足場を設置しました。
屋根の谷部分や雨押さえまわりは高所作業になるため、足場があることで職人が安定した姿勢で作業できます。また、細かな納まりや板金まわりの状態も近くで確認しやすくなります。
瓦を一度おろして防水シートを確認

次に、雨漏りに関係している範囲の瓦を一度おろしました。
瓦屋根は、表面の瓦だけで雨を防いでいるわけではありません。瓦の下には防水シートがあり、万が一瓦の下に雨水が入っても、建物内部へ水が入り込まないように守っています。
今回の工事では、古い防水シートを確認し、新しい防水シートへ敷き替えました。
防水シートが破れていたり、劣化していたりすると、野地板から屋根裏へ雨水が染み込むことがあります。そうなると、屋根下地まで傷み、大がかりな工事が必要になる場合もあります。
そのため、雨漏りが起きている屋根では、瓦の表面だけでなく、防水シートの状態まで確認することが大切です。

瓦をおろしたあと、新しい防水シートを敷設
、瓦桟を取り付けました。
瓦桟とは、瓦を引っ掛けて固定するための部材です。写真に写っている緑色の棒状の部材が瓦桟です。
瓦桟の位置が適切でないと、瓦の収まりが悪くなり、雨水が本来の流れから外れてしまうことがあります。今回の雨漏りでも、瓦の収まりが悪かったことが原因の一つでした。
そのため、瓦桟を取り付けたあと、瓦を一枚ずつ確認しながら葺き直しました。ただ元に戻すのではなく、雨水がスムーズに流れるか、谷板金や雨押さえとの取り合いに無理がないかを確認しながら施工しています。
瓦屋根は、瓦の重なりや位置によって雨水を外へ逃がす構造です。収まりの悪さを整えることで、雨漏りの再発防止につながります。
谷板金を新しく交換補修

谷板金も新しくしていきました。
続いて、谷板金の交換補修を行いました。
谷板金は、屋根に降った雨水が集まって流れる重要な部分です。屋根の中でも雨水の量が多くなるため、劣化や穴あき、納まり不良があると雨漏りの原因になります。
今回の現場でも、谷板金に劣化が見られたため、新しく交換補修しました。
谷部分は、板金を交換すればよいというだけではありません。瓦との重なり方、防水シートとの取り合い、水の流れる向きを確認しながら施工する必要があります。
表面だけをシーリングでふさぐ応急的な対応では、雨水の流れが変わらず、再発する可能性があります。今回は、雨水が自然に流れるように納まりを整えながら施工しました。

屋根の確認時には、漆喰が痩せてスカスカになっている状態も見られました。
漆喰が痩せると、瓦の下に隙間ができたり、雨水が回り込みやすくなったりすることがあります。また、鳥や小動物が入り込みやすくなる場合もあります。
今回の工事では、劣化した漆喰部分も詰め直しを行いました。
漆喰を詰め直すことで、瓦まわりの土台が整い、屋根全体の納まりも安定します。瓦屋根は、瓦・防水シート・板金・漆喰がそれぞれ役割を持っているため、一箇所だけでなく全体の状態を見ながら補修することが大切です。
鳥の巣撤去
今回の工事では、屋根まわりにあった鳥の巣も撤去しました。
屋根の隙間や劣化した漆喰まわりは、鳥が入り込みやすい場所になることがあります。鳥の巣があると、雨水の流れを妨げたり、湿気がこもったりすることもあるため、屋根工事の際にあわせて撤去しました。

施工完了

最後に、谷板金、防水シート、瓦の葺き直し、雨押さえまわり、漆喰補修の仕上がりを確認して完了です。
雨漏り修理では、施工して終わりではなく、雨水がどのように流れるかを確認することが大切です。見た目がきれいでも、水の逃げ道が悪いと再発の原因になります。
今回も、散水調査で確認した原因箇所を踏まえ、補修後の納まりをしっかり確認しました。
よくある質問
- 天井材が剥がれた場合、屋根点検は必要ですか?はい、早めの屋根点検をおすすめします。天井材が剥がれるほど水が入っている場合、屋根の谷板金、雨押さえ、瓦の収まり、防水シートなどに不具合がある可能性があります。室内だけでなく、外部から水が入った原因を確認することが大切です。
- 散水調査はなぜ必要ですか?目視だけでは雨漏りの入口が判断しにくい場合があるためです。屋根、外壁、サッシまわりなど複数の原因が考えられるときは、実際の雨に近い形で水をかけて浸入経路を確認します。原因を確認してから修理することで、不要な工事や再発リスクを減らしやすくなります。
- 瓦の収まりが悪いと雨漏りしますか?雨漏りにつながることがあります。瓦は重なりや位置によって雨水を外へ流す仕組みになっているため、収まりが悪いと水が内部へ回り込む場合があります。特に屋根と壁が接する部分や谷まわりでは注意が必要です。
- 屋根全体を葺き替えないと直りませんか?必ずしも屋根全体の葺き替えが必要とは限りません。原因が谷板金、雨押さえ、瓦の一部の収まり、防水シートの劣化などにある場合は、部分補修や葺き直しで対応できることもあります。まずは調査で原因を確認し、必要な範囲を見極めることが大切です。
土浦市で瓦屋根の雨漏りにお困りの方へ
今回の工事では、散水調査で雨水の浸入口を確認したうえで、防水シート敷設、瓦の葺き直し、谷板金交換補修、漆喰補修を行いました。
雨漏りは、室内の天井や壁だけを直しても、外部の原因が残っていると再発することがあります。特に、谷板金、雨押さえ、瓦のズレ、漆喰の劣化、サッシまわりなどは、原因が一つに見えにくい場所です。
一方で、すぐに屋根全体の葺き替えが必要とは限りません。原因を確認したうえで、必要な範囲だけを補修できるケースもあります。
霞美装では、写真付きの調査結果をもとに、今すぐ必要な修理と、急がなくてもよい工事を分けてご説明しています。訪問業者に屋根のズレや雨漏りを指摘されて不安になった方も、まずは確認だけで大丈夫です。
土浦市で瓦屋根の雨漏り修理や屋根点検をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。


