外壁塗装で一条工務店の家をリフォームする際の注意点と費用

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一条工務店の住宅にお住まいの方にとって、外壁は単なる建物の表面ではなく、快適な住環境を維持するための重要な要素です。
今回は、一条工務店の家を外壁塗装でリフォームする際の注意点、適した塗料の選び方、費用相場、そしてメンテナンス方法まで、詳しく解説していきます。
一条工務店の外壁材の特徴とメンテナンス
一条工務店の外壁材は、商品のシリーズや建築時期によって大きく2つのタイプに分かれます。
1つ目は、近年の主力商品(i-smart、i-cubeなど)で採用されている「全面タイル張り(ハイドロテクトタイルなど)」です。
タイルは無機物であるため紫外線による劣化がほとんどなく、原則として「塗装メンテナンスは不要」とされています。
この場合、必要なメンテナンスは洗浄や目地(シーリング)の補修が中心です。
2つ目は、洋館風のデザインが特徴の「セゾン」シリーズなどで見られる、「1階がレンガタイル、2階がモルタル外壁の吹付仕上げや窯業系サイディング」という組み合わせの外壁です。
こちらの場合、レンガタイル部分は塗装不要ですが、2階のモルタルやサイディング部分は経年劣化するため、定期的な「塗り替え」が必須です。
ご自宅が「全面タイル(塗装不要)」なのか、「一部塗装が必要なタイプ」なのかを正確に把握することが、適切な計画の第一歩です。

リフォーム時に注意すべき施工ポイント
一条工務店の住宅で外壁塗装リフォームを行う際には、いくつかの注意すべき施工ポイントが存在します。
まず、前述したシーリングの処理が非常に重要です。
サイディングの目地やサッシ周りのシーリングが劣化している場合、塗装前に既存のシーリングを撤去し、新しいシーリング材で打ち替える「打ち替え」が必要です。
単に上から塗装する「増し打ち」では、シーリングの伸縮に対応できず、すぐに剥がれたり切れたりする可能性が高いため、適切な処置が求められます。
また、一条工務店の住宅は高気密・高断熱仕様を前提としており、外壁は通気工法を前提とした構造になっています。
そのため、外壁塗装においては、この通気構造を理解した施工が不可欠です。
例えば、外壁材の特性を無視して透湿性を極端に阻害する塗料を選定した場合や、目地・下地処理で本来必要な動きや湿気の逃げ道を過剰に塞いでしまうと、壁内に湿気がこもり、結露・塗膜の膨れ・早期劣化を招くリスクがあります。
そのため、一条工務店の住宅では、通気構造と外壁材の特性を理解したうえで、塗料選定・下地処理・施工方法を総合的に判断できる業者に依頼することが重要です。
一条工務店に適した塗料の選び方
外壁塗装に使用する塗料選びは、建物の美観を保つだけでなく、耐久性や機能性を左右する重要な要素です。
一条工務店の住宅は全面タイル外壁が採用されているケースが多く、外壁本体は原則として塗装メンテナンスを必要としませんが、建物の仕様やシリーズによっては一部に窯業系サイディングやモルタル(吹付け)仕上げの外壁が使われている場合もあります。
また、軒天・破風板・雨樋・幕板・シャッターボックスなどの付帯部は塗装仕上げとなるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
塗装が必要なサイディングやモルタル外壁、付帯部については、耐久性とメンテナンス性のバランスが良いシリコン塗料をはじめ、より長期耐久を求める場合にはフッ素塗料や無機塗料が選ばれることもあります。
特に低汚染性を備えた塗料は、外観を長くきれいに保ちたい場合に有効です。
一条工務店の住宅はもともと断熱性能が高いため、遮熱塗料は必須ではありませんが、塗装が必要な外壁や付帯部など適切な部位に採用することで、表面温度の上昇を抑える効果が期待できる場合もあります。
塗料の耐久年数も考慮に入れ、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストも含めて検討することが賢明です。
他の施工例との費用比較
一条工務店の住宅における外壁リフォーム費用は、建物の仕様によって大きく異なるのが特徴です。
全面タイル外壁が採用されている場合、タイル部分そのものは塗装が不要なため、一般的な外壁塗装と比べて工事範囲が限定されるケースもあります。
一方で、仕様やシリーズによっては、一部に窯業系サイディングやモルタルの外壁が含まれている場合があり、これらの部分は定期的な塗装が必要です。
さらに、軒天・破風板・雨樋・幕板などの付帯部は塗装メンテナンスが欠かせないため、タイル外壁であっても一定の工事費用が発生します。
また、タイル外壁の場合でも、目地部分のシーリング補修や打ち替え、あるいはタイル目地を含めたメンテナンスを行う場合には、工事範囲が広がり費用が高額になることもあります。
美観を重視する場合には、ハイドロテクトタイルの防汚機能を損なわずに外観を長持ちさせるための、専用クリアコーティング材を用いた施工が選択されるケースもあります。
一般的な外壁塗装の費用相場は、建物規模や使用する塗料にもよりますが、おおよそ100万円からが一つの目安です。
ただし、一条工務店の住宅では、塗装が必要な部位の範囲や、シーリング工事、足場設置、使用材料の違いによって総額が大きく変動します。
そのため、費用を正確に把握するためには、建物の仕様を踏まえたうえで複数社から見積もりを取り、工事内容と内訳を比較検討することが重要と言えるでしょう。
長持ちさせるためのメンテナンス方法
せっかく外壁塗装リフォームを行ったのであれば、その美しい状態をできるだけ長く保ちたいと考えるのは当然のことでしょう。
一条工務店の住宅では、タイル外壁と塗装仕上げの外壁・付帯部が組み合わさっているケースが多いため、それぞれの特性に応じたメンテナンスを行うことが重要です。
まず、ご自身でできる簡単なチェックを定期的に行うことが大切です。
具体的には、数ヶ月に一度、塗装が施されている外壁や付帯部に、ひび割れ(クラック)や剥がれ、塗膜の膨れ、コケ・藻の付着がないかを目視で確認しましょう。
あわせて、タイル外壁についても、タイルの割れや浮き、目地(シーリング)の劣化や隙間がないかを確認しておくことが大切です。
また、専門業者による定期点検を依頼することも、建物の健康状態を維持する上で非常に有効です。
プロの目による点検では、自分では気づきにくい劣化の兆候を発見してもらえたり、早期の段階で適切な対処を施してもらえたりします。
タイル外壁は塗装不要な素材ですが、目地や付帯部の劣化を放置すると、雨水の浸入や美観の低下につながる恐れがあります。
塗装部・タイル部ともに、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、外観を長く美しく保ち、建物の資産価値を守ることができます。
適切なメンテナンスは、外壁タイルの寿命を延ばすだけでなく、建物の資産価値を守るためにも不可欠な取り組みです。

まとめ
一条工務店の住宅の外壁塗装リフォームは、その住宅の特性を理解した上で、慎重に進めることが成功の鍵となります。
費用については安価な施工に飛びつくのではなく、品質と信頼性を重視することをおすすめします。
そして、リフォーム後も定期的な点検とメンテナンスを怠らないことで、美しい外観と快適な住環境を長く維持することができるはずです。
よくあるご質問
Q1. 一条工務店の外壁塗装は何年ごとに必要ですか?
A1. 一条工務店の標準仕様である「ハイドロテクトタイル」は耐久性・防汚性に優れ、通常の外壁材より塗装の頻度は少なく済みます。
ただし、シーリングや目地部分は10〜15年で劣化するため、定期的な補修や点検が重要です。
Q2. ハイドロテクトタイルにも塗装は必要ですか?
A2. 基本的にハイドロテクトタイルは塗装不要ですが、経年劣化や美観の維持のために、タイルの洗浄やシーリングの打ち替えが必要です。
また、タイル表面の防汚性能が低下し、汚れが落ちにくくなってきた場合には、ハイドロテクトの機能を維持したまま美観を回復させる専用クリアコーティング材による再施工を検討するケースもあります。
Q3. 一条工務店の家の外壁塗装費用はいくらくらい?
A3. 一条工務店の住宅で外壁塗装やメンテナンスを行う場合、目地補修や付帯部塗装を含めて80万円〜130万円程度が目安となります。
タイルが多く使われている住宅ほど、塗装が必要な面積が少なくなり、費用は抑えられる傾向があります。
一方で、タイル目地の補修範囲や付帯部の工事内容によって金額は変動するため、現地調査を行ったうえで見積もりを比較することが大切です。
Q4. 一条工務店の家に適した塗料や施工方法は?
A4. 外壁がタイル仕様の場合は塗装ではなく「コーティングの再施工」や「シーリング補修」が主になります。
塗装が必要な付帯部には、耐久性の高いフッ素系や無機系塗料の使用が適しています。タイルや樹脂サッシとの相性も考慮しましょう。
Q5. 一条工務店に外壁のリフォームを依頼すべき?
A5. 一条工務店に依頼するメリットは、建物仕様を熟知した施工と安心の保証体制です。ただし費用は高めになる傾向があります。
外壁塗装に関係するのは、雨水の侵入を防止する部分(屋根・外壁・シーリングなど)の保証で、これは初期15年保証(条件を満たせば最長30年)となっているようです。
そのため、外壁リフォームを検討する際は、点検内容や有償メンテナンスの条件、保証の対象範囲を事前に確認したうえで、メーカーに依頼するか、実績ある専門業者に依頼するかを判断することが重要と言えるでしょう。












