中東情勢で屋根・外壁工事は値上がり?費用への影響と注意点【2026年5月更新】

こんにちは、霞美装です🏠✨
2026年春以降、中東情勢の影響により、住宅リフォームに使われる一部建材や副資材で、価格改定や数量調整の案内が出ています。
特に関係しやすいのは、塗料・シーリング材・防水材・ルーフィング・断熱材・雨樋・波板・金属屋根や金属サイディングの専用部材などです。
ただし、ここで大切なのは、「値上がりするから今すぐ契約しないと危険です」と不安をあおることではありません。
大切なのは、
- 今の家の状態を正しく知ること
- 見積りの有効期限を確認すること
- 使用材料や納期を確認すること
- 急がされても冷静に判断すること
です。
この記事では、中東情勢がなぜ住宅リフォームに関係するのか、どの工事が影響を受けやすいのか、そして見積り時に何を確認すればよいのかを、できるだけわかりやすく解説します。
結論|影響を受けやすいのは「材料を多く使う工事」です
2026年4月〜5月時点では、塗料・シーリング材・防水材・一部専用部材などで価格改定や数量調整の案内が確認されています。
たとえば、菊水化学工業は2026年4月15日付で全製品20%以上の価格改定と出荷制限を案内し、スズカファインも溶剤系塗料20〜40%、水系塗料10〜30%の価格改定を案内しています。さらに、アイジー工業では外装材用部材「エコシーリング」の受注数量調整や一部色の受注停止が案内されています。
そのため、影響を受けやすい工事は次のように整理できます。
| 工事内容 | 影響のうけやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 中 | 塗料・下塗り材・シーリング材・養生材を使用 |
| 屋根塗装 | 中 | 塗料・下塗り材・サビ止め・副資材を使用 |
| シーリング工事 | 中〜大 | シーリング材やプライマーの影響を受けやすい |
| 屋根カバー工法 | 大 | ルーフィング・金属屋根材・専用部材を広く使用 |
| 外壁カバー工法 | 大 | 金属サイディング・防水シート・専用部材を多く使用 |
| 雨樋・波板交換 | 中〜大 | 樹脂系建材の価格改定の影響を受けることがある |
外壁塗装や屋根塗装も影響を受けますが、特に金額が変わりやすいのは、屋根カバー工法・外壁カバー工法・広い範囲のシーリング工事です。
理由はシンプルで、使う材料の量が多いからです。
なぜ中東情勢が住宅リフォームに関係するのか?
「中東情勢」と聞くと、住宅リフォームとは関係がないように感じる方も多いと思います。
しかし、屋根工事や外壁塗装で使われる材料の中には、原油やナフサなど、石油由来の原料と関係が深いものが多くあります。
石油化学工業協会では、石油製品であるナフサなどを原料として、石油化学からプラスチックが作られ、生活のさまざまな場面で使われていることを説明しています。
住宅リフォームで関係しやすいものとしては、たとえば次のような材料があります。
- 外壁塗装や屋根塗装に使う塗料
- シーリング材(コーキング材)
- 屋根の下に敷くルーフィング、防水シート
- 防水材、プライマー、トップコート
- 養生材、マスカーテープ、接着剤
- 雨樋、波板、塩ビ系の部材
- 金属屋根材や金属サイディングの専用部材
つまり、原油やナフサの調達が不安定になると、材料そのものの価格だけでなく、製造コスト、輸送コスト、納期にも影響が出やすくなります。
塗料・シーリング材・防水材は価格改定の影響を受けやすい
外壁塗装や屋根塗装では、塗料だけでなく、下塗り材、シーリング材、プライマー、養生材など、さまざまな副資材を使います。
2026年春時点では、実際に複数のメーカーから価格改定や数量調整の案内が出ています。
菊水化学工業は、原油価格の高騰や輸送・供給制限の増加により、全製品を対象に20%以上の価格改定を案内しています。スズカファインも、中東情勢悪化により原油・ナフサの調達が困難になっているとして、溶剤系塗料は20〜40%、水系塗料は10〜30%の価格改定を案内しています。
外壁塗装の場合、「塗料だけ」が値上がりするわけではありません。

実際には、
・下塗り材
・上塗り材
・シーリング材
・プライマー
・養生材
・洗浄や下地処理に使う副資材
など、工事全体に関係する材料が少しずつ影響を受けます。
そのため、同じ外壁塗装でも、外壁の傷みが大きく下地補修やシーリング工事が多い場合は、費用への影響が出やすくなります。
屋根カバー工法・外壁カバー工法は特に注意
屋根塗装よりも、屋根カバー工法や外壁カバー工法のほうが、価格改定の影響を受けやすいケースがあります。
理由は、使用する材料の種類と量が多いからです。
屋根カバー工法では、既存屋根の上にルーフィングを敷き、その上に新しい金属屋根材を施工します。外壁カバー工法では、金属サイディング、防水シート、専用部材、シーリング材などを広い面積に使用します。
さらに、アイジー工業では、アイジーサイディング・アイジールーフ用部材「エコシーリング」について、受注数量が昨年同月実績の110%を上回る場合に数量調整を行う可能性があると案内しています。その後、一部色では受注停止の案内も出ています。
つまり、屋根材や外壁材そのものだけでなく、専用シーリング材や防水関連部材の供給状況も、工事時期や見積金額に影響することがあります。

雨樋・波板などの小工事にも影響が出る場合があります
「大きな屋根工事や外壁工事だけが影響を受けるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、雨樋や波板などの小工事でも、材料価格の影響を受ける場合があります。
積水化学工業は、2026年5月20日出荷分より、雨とい製品全般およびとい関連製品、波板を20%以上価格改定すると案内しています。

土浦市・石岡市・かすみがうら市周辺でも、ベランダ屋根のポリカ波板交換、雨樋の補修、軒先まわりの小工事などのご相談は多くあります。
小さな工事であっても、材料の種類によっては、以前と同じ金額で対応することが難しくなる場合があります。
ただし、だからといって「今すぐ全部交換しなければいけない」ということではありません。
割れや外れ、雨水のあふれ、留め具の劣化など、今の状態を確認したうえで、必要な範囲を判断することが大切です。
原油価格の影響は「材料費」だけではありません
原油価格やナフサ価格の影響は、材料費だけではありません。
建築資材は、メーカーの工場から問屋、販売店、施工会社、そして現場へと運ばれてきます。そのため、トラック輸送や船舶輸送にかかる燃料費が上がれば、運搬費にも影響が出ます。
つまり、住宅リフォームの費用は、
・材料を作るための原料費
・工場で製造するためのエネルギーコスト
・資材を運ぶための輸送コスト
・在庫確保や納期調整にかかる管理コスト
など、複数の要因が重なって変動します。
そのため、「塗料が少し上がっただけ」「屋根材だけが高くなっただけ」と単純には言えません。
工事内容によっては、材料費よりも、納期調整や代替材料の確認のほうが重要になる場合もあります。
価格が動いている時期だからこそ、説明が不十分な契約には注意
資材価格が動いている時期は、消費者側の不安も大きくなります。
その不安につけ込んで、
「今契約しないと材料がなくなります」
「今日決めないとこの金額ではできません」
「値上がり前の最後のチャンスです」
といった言葉で契約を急がせる業者には注意が必要です。
もちろん、実際に材料の納期が不安定になったり、見積り後に仕入れ価格が変わったりすることはあります。
しかし、だからといって、内容をよく確認しないまま契約するのはおすすめできません。
見積りを見るときは、次の点を確認しておくと安心です
✅ 見積りの有効期限はいつまでか
✅ 使用する塗料・屋根材・防水材の商品名が書かれているか
✅ 材料が変更になる場合の説明があるか
✅ 工事時期がずれた場合、金額変更の可能性があるか
✅ 保証内容や施工範囲が明確か
✅ 「一式」ばかりの見積りになっていないか
価格が不安定な時期だからこそ、安さだけでなく、説明の丁寧さや見積りの透明性が大切です。
早めに点検したほうがよいケース
値上げがあるからといって、すべての家がすぐに工事をしなければならないわけではありません。
大切なのは、家の状態に合わせて判断することです。
次のような症状がある場合は、早めに点検を受けたほうが安心です
✅️屋根材が割れている
✅️棟板金が浮いている
✅️瓦やスレートがズレている
✅️外壁に大きなひび割れがある
✅️シーリングが切れている
✅️雨漏りの跡がある
✅️天井や壁紙にシミがある
✅️ベランダ床がふかふかする
✅️屋根や外壁のサビが進んでいる
このような症状を放置すると、材料費の値上がり以上に、劣化範囲が広がることで修理費用が増えてしまう可能性があります。
一方で、色あせや軽い汚れ程度で、雨漏りやひび割れなどの重大な劣化がない場合は、すぐに大きな工事が必要とは限りません。
霞美装では、状況に応じて、
「今すぐ必要な工事」
「数年以内に検討したい工事」
「今は経過観察でもよい箇所」
を分けてお伝えすることを大切にしています。
土浦市・石岡市・かすみがうら市周辺で特に見ておきたいポイント
土浦市・石岡市・かすみがうら市周辺では、強風・湿気・土ぼこりの影響を受けやすい場所もあります。
特に、次のような部分は早めに状態を確認しておくと安心です。
✅️棟板金の浮き
✅️瓦やスレートのズレ
✅️外壁シーリングの切れ
✅️ベランダ防水の傷み
✅️雨樋の詰まりや外れ
✅️ポリカ波板の割れ、バタつき
これらの劣化が進むと、単なる材料費の値上がり以上に、補修範囲が広がる原因になることがあります。
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たとえば、
棟板金の浮きを放置して下地の貫板まで傷んでしまうと、ビスの打ち直しだけでは済まず、貫板交換や棟板金交換が必要になることがあります。
シーリングの切れを放置すれば、外壁内部に雨水が入り込み、外壁材や下地の傷みに発展することもあります。
ベランダ防水の劣化も、表面のトップコートだけで済む段階と、下地まで傷んでしまっている段階では、工事内容も費用も大きく変わります。
つまり、価格変動がある時期だからこそ、「材料が上がる前に急いで契約する」よりも、「劣化が広がる前に状態を知る」ことが大切です。
見積りを比較するときは「今の価格」だけで判断しない
今回のような時事的な価格変動は、数か月後に状況が変わる可能性もあります。
そのため、見積りを比較するときは「今の価格」だけでなく、次の点も確認しておくと安心です。
- 見積りの有効期限はいつまでか
- 使用材料は確保できているのか
- 材料変更の可能性はあるのか
- 着工時期がずれた場合、金額は変わるのか
- 保証内容は変わらないのか
- 代替材料を使う場合、性能や耐久性の説明があるのか
特に、屋根カバー工法や外壁カバー工法のように材料を多く使う工事では、見積りから着工までの期間が長くなると、材料費や納期の条件が変わる可能性があります。
不安な場合は、契約前に必ず確認しておきましょう。
まとめ|値上げにあわてず、まずは現状確認を
中東情勢や原油・ナフサ価格の影響により、塗料、シーリング材、防水材、屋根材、外壁材、雨樋、波板など、住宅リフォームに関わる一部建材で価格改定や数量調整の案内が出ています。
しかし、大切なのは「今すぐ契約すること」ではありません。
大切なのは、
✅ 家の状態を正しく知ること
✅ 見積り内容をよく確認すること
✅ 使用材料や保証内容を確認すること
✅ 不安をあおる営業に流されないこと
✅ 必要な工事を適切なタイミングで行うこと
です。
屋根や外壁の劣化は、早めに気づけば部分補修で済むこともあります。
反対に、雨漏りや下地の腐食が進んでしまうと、工事範囲が広がり、結果的に費用が高くなることもあります。
「まだ大丈夫かな?」
「値上がりする前に見てもらったほうがいいかな?」
「訪問業者に指摘されて不安になった」

そのような方は、まずは一度、屋根や外壁の状態を確認してみてください。
霞美装では、土浦市・石岡市・かすみがうら市周辺で、屋根点検・外壁点検・雨漏り調査・外装リフォームのご相談を承っています。
不安をあおるのではなく、今の状態をわかりやすく整理し、お客様にとって必要な工事を一緒に考えてまいります。
よくあるご質問
- 中東情勢の影響で、外壁塗装の費用は必ず上がりますか?必ず大きく上がるとは限りません。ただし、すでに一部メーカーでは塗料や副資材の価格改定が案内されています。使用する塗料の種類、施工面積、シーリング工事や下地補修の有無によって、見積金額に影響する場合があります。
- 屋根工事で特に値上げの影響を受けやすいのはどの工事ですか?屋根カバー工法や葺き替え工事は、ルーフィング、金属屋根材、下地材、専用部材などを広い面積に使うため、材料価格の影響を受けやすい工事です。小さな補修工事よりも、全体工事のほうが金額差が出やすくなります。
- 「値上がりする前に契約したほうがいい」と言われました。本当ですか?材料価格が変動しているのは事実ですが、急いで契約する必要があるかは家の状態によります。見積りの有効期限、使用材料、保証内容、工事範囲を確認し、納得してから判断することが大切です。説明が不十分なまま契約を急がせる提案には注意しましょう。
- 土浦市・石岡市・かすみがうら市で、まず確認したほうがよい場所はどこですか?屋根の棟板金、瓦やスレートのズレ、外壁シーリング、ベランダ防水、雨樋、ポリカ波板などは確認しておきたい部分です。強風や湿気、土ぼこりの影響で劣化が進むこともあるため、気になる症状がある場合は早めの点検がおすすめです。
- まず何をすればよいですか?まずは屋根や外壁の状態を確認することです。劣化が軽い段階であれば、部分補修やメンテナンスで済む場合もあります。雨漏り、ひび割れ、シーリング切れ、棟板金の浮きなどがある場合は、早めに点検を受けて、必要な工事と急がなくてよい工事を整理しましょう。


